結論
みんなと同じルールで書くと読まれやすい
文章を書くためのルールがある

ボクが書いた文章は読みにくいって言われるんだけど、どこがいけないんだろう?

デコも文章書くんだ・・・

インターネットを通じて誰もが情報を発信する時代になったからね。ライティングを職業にしていなくても、文章を書く機会は格段に増えているんだ。
読みにくさの原因のひとつに、文章を書くためのルールを知らないことが挙げられます。
職業として書いている人は学ぶ機会もあるでしょうが、一般人がWebで公開しているブログや小説はルールを知らずに書かれており、書き方が統一されていません。
一方で、書店で並ぶ活字の本を確認していただくと、ほとんどが一定のルールに従って書かれています。ルールが統一されていれば、共通の認識で読むことができるため、可読性が増します。
文章に絶対は無く、時代や場所によって変化していくのが常ですが、ルールがある以上知っておいて損はありません。
本記事ではその、従来的な書き方のルールを紹介します。

ぜんぶは覚えられなくてもだいじょうぶ。頭に入れておくだけでも文章力があがりますよ(*’ω’*)

ちなみに、舞城王太郎先生の作品群などはこれから紹介するルールをかなり無視して書かれているけど、実力を認められているから成立するのであって、初心者は絶対にマネしてはいけません。といいつつ、ボクも本ブログではけっこう崩していますが・・・

それじゃあ、ひとつずつ解説していくよ。
書き方のルール
三点リーダーとダッシュは2文字でワンセット
悪い例① 1文字分しか使っていない。
「そんなバナナ…」
「そんなバナナ―」
悪い例② 『中点』を使っている。
「そんなバナナ・・・」
良い例
「そんなバナナ……」
「そんなバナナ――」

Web上では中点を使っている例が多くみられるね。

ライトノベルだと三点リーダーのオンパレードだったりもするわね………………………………。
絶対にダメというわけではありませんが、従来的なルールに慣れている人にとっては読みにくくなる原因となるので注意しましょう。
文章の先頭は1字下げる
悪い例① 字下げしていない。
今日は雨ですね。
悪い例② 2文字分以上字下げしている。
今日は雨ですね。
良い例
今日は雨ですね。
閉じカッコの直前に句読点を書かない
悪い例① 閉じカッコの直前に『。』を書く。
「それじゃあ、また明日。」
悪い例② 閉じカッコの直前に『、』を書く。
「それじゃあ、」
良い例
「それじゃあ、また明日」

『!』や『?』は書いてOKです。
『!』と『?』の後ろは1文字分空ける
悪い例① 1文字分空けていない。
「晩ごはん抜きだと?それでは死んでしまうじゃないか」
良い例
「晩ごはん抜きだと? それでは死んでしまうじゃないか!」

途中は空けるけど、閉じカッコの直前は空けちゃいけないんだって。ややこしいね(´・ω・`)
表記のゆれをチェック
ゆれの例
おすすめ おススメ お薦め お奨め

漢字の場合は、意味自体が変わってしまうこともあるので要注意です。
『てにをは』を使い分ける
『てにをは』は助詞の古い呼び名のことで、ここで押さえておきたいポイントは『は』『を』『が』『も』『に』など、語句と語句の関係を示す文字になります。使い方を間違えると前後の文章の辻褄が合わなくなり、意味が正確に伝わらなくなるので注意が必要です。

よく混乱するのが『は』と『が』の使い分けだね。
『が』の特徴 | 『は』の特徴 |
・好きなこと、スキル、希望などに使う。 ・『は』よりも古い情報に使う。 | ・『が』よりも新しい情報に使う。 ・比較や区別するときに使う。 |
使い分けの例①
1.「私は、読書が好きです」
2.「私は、読書は好きです」
使い分けの例②
1.「私は、ライティングが得意です」
2.「私は、ライティングは得意です」
使い分けの例③
1.「私は、執筆がしたいです」
2.「私は、執筆はしたいです」
このように、1.は2.よりも述語が強調される一方、2.は1.よりも主語が強調されます。

※例①の場合、読書が主語で好きが述語です。

2.は読書以外は好きじゃないという印象も受けるね。
『の』を連続させない
悪い例
「ボクの妹の母の夫とボクの姉の父の妻とは家族です」
良い例
「ボクの父と母は家族です」

一文が長くなるだけでなく、前後の関係性がわかりにくいわね・・・。
二重表現になっていなかチェック
悪い例
馬から落馬した。
良い例
馬から落ちた。
書く情報の順番を変えれば読みやすくなる

ここまで覚えれば完璧だね!

いや、ここまでは本当に基本中の基本だよ。さらにできるなら文章の構成のルールも習得してほしいな。

文章の構成を学ぶなら『日本語の作文技術』著:本田勝一がおすすめですよ。

当たり前に使っている日本語だけど、改めて学ぶと奥が深いね。
まとめ
- 文章を書くためのルールがある。
- 同じルールに従えばみんな読みやすい。
- 知っておくだけでも読みやすくなる。

小説家やワナビは、基本を理解したうえで、個性のある文章をめざそう!

それでは良い創作Lifeを!!
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