ピクセルアート(ドット絵)とは
パソコンやスマホで画像を描画するときの単位をpx(ピクセル)やdot(ドット)と言います。
1pxや1dotは四角い点となっています。
画像は、多数の点を集めて表現されています。
この四角い点を活かした目の粗い点描画をピクセルアートまたはドット絵といいます。

昔のゲーム、ファミコンなんかはみんなドット絵です。
実際にどういうものか、ドット絵にする前後を並べて比較してみましょう。


僕がカクカクしてる(;゚Д゚)

今回はこのピクセルアートをクリスタの作り方を解説するよ。
手順①元になる絵を描く
いきなりピクセルアートを描き始めるのではなく、まずは元となる絵を用意しましょう。
このとき、背景などの複雑な部分は省略し、シンプルな形のキャラクターのみでつくると楽です。
ピクセルアートは少ない情報量で表現しなければなりません。そのため、情報量を削りつつ、いかに元のキャラクターの特徴を残せるかがポイントになります。
等身の高いキャラは2等身のちびキャラにしたり、細かな装飾は省くと良いでしょう。

- 強調したい線だけを残す。
- 色の数を減らす。似たような色は統一する。
また、この時作成する画像も縦横同じ比率(今回の場合は正方形)にしておくと、あとで楽です。
手順②ピクセルアートを描く準備 解像度を設定する
クリスタの『メニュー』から『新規』を選び、新しくイラストの作成を始めます。
この時、キャンバスの幅と高さを『32』に設定し、単位は『px』にしておきます。


サイズは『64×64』や『128×128』でもかまいませんが、ピクセルアートはドットをパズルのように組み合わせてひとつの絵を表現するので、情報量が中途半端に多いとかえって作りにくくなります。
手順③元になる絵を読み込む
この小さなキャンバスに、ピクセルアートとなる元の絵を読み込みます。
このとき元の画像も正方形にしておくと良いです。

画像を読み込むと以下のように表示されます。

読み込んだ画像に対し、キャンバスが小さすぎて何が描かれているのかわかりませんね。
この大きな画像を小さなキャンバスに収めるため、『オブジェクト』の『ツールプロパティ』から『位置調整』を選び、自由位置からキャンバスに変更します。

元の画像がキャンバスに収まるサイズに縮尺されピクセルアートになりました。

でも、これじゃピクセルアートというより、モザイクアートみたいね……
この段階でうまく表示されていれば良いのですが、もっとピクセルアートらしくなるようここから手を加えていきましょう。
手順④グリッドを表示する
画像に手を加える前に、ひと工夫しておきます。
『表示』から『グリッド・ルーラーの設定』をクリックし、『グリッド設定』の間隔と分割数を『1』にします。

この状態で、今度は『表示』から『グリッド』を選択します。
すると以下のように、イラストのうえに1ドットごとに罫線が引かれた状態になります。

ドット絵は、この1ドットごとの色を変えながらひとつの絵として完成させます。
ここからは1ドットずつ色を調整するという根気のいる作業になります。

うへえ……大変だね💦

着色が大変だと感じるなら、最初は色を塗らず、元の画像も線画だけで描くと、さらに情報量がぐっと減るよ。
手順⑤ドットペンで修正していく
さて、いよいよドットを塗っていくわけですが、通常のペンやブラシで1ドットごとに塗ろうとすると色が隣のマスにはみ出しやすく効率が悪いです。
そこで使用するのが『ドットペン』になります。
ドットペンは文字通り、1ドットごとに描くために用意されているペンなのでこの作業に最適です。

あとはひたすらこのドットペンを使って作り込んでいきましょう!

手順⑤画像解像度を変更する。
ドット絵が完成したら画像を保存するのですが、その前にもうひと手間咥えます。
このまま保存してもかまわないのですが、32×32pxのまま書き出すとかなり小さな画像になってしまい、SNSのアイコンなどに使用すると引き伸ばされてぼやけた画像になってしまいます。

これを解消するために画像解像度を上げます。
方法は『編集』から『画像解像度を変更』を選択し、高さと幅を任意の大きさに変更します。あとは『補間方法』を『ハードな輪郭(ニアレストネイバー法)』にしてOKをクリックします。
ここでは400×400pxに変更しています。


手順⑥完成したピクセルアートを保存する
保存方法は『ファイル』から『画像を統合して書き出し』で.pngや.jpgなどを選択します。

今度はきれいに表示されました。


ボクがゲームのキャラクターになったみたいだね(∩´∀`)∩

今でもレトロゲームの愛好家はいるし、若い人にとっては一周まわって新鮮に感じるひともいるんじゃないかな?
ピクセルアートはあまり画力を必要とせず、根気さえあれば誰でも作成することができます。
自分の推しキャラをピクセルアートにして遊んでみてはいかがでしょうか。


それでは良い創作Lifeを!
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