『お金の大学』はお金にまつわる5つの力が身につく本
朝日新聞出版から刊行された『お金の大学』を要約・まとめました。
本書をひと言で表すと、お金にまつわる5つの力(貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う)を身につけられる本です。
本記事を読めば、以下の3つの具体的な実践方法を学べ、7,000万円の資産を築けるようになるので参考にしてください。
- 家計を年100万円節約
- 年収100万円増
- 浮いた200万円を年間5%の利子で20年運用
著者は両学長
著者の両@リベ大学長は、高校1年生で起業、独学でビジネスを学びネット広告事業を中心に活躍しています。
※2022年10月時点
友人からお金持ちになる方法をきかれたのがきっかけで、お金にまつわる5つの力について情報発信するようになったとのことです。
お金持ちの大原則は経済的自由になること
経済的自由とは、『生活費<資産所得』の状態です。
この状態になれば、働きたければ働いても良いし、働きたくなけらば働かなくても生きていけます。
そのためにやるべきことは次の2点。
- 生活費を減らす。
- 資産所得を増やす。
貯める力と増やす力が鍵となりますが、稼ぐ力・守る力・使う力も合わせて総合的にお金の力を身につけましょう。
貯める力がつけば生活満足度を下げずに支出を減らせる
貯める力は、実践すれば必ず成果がでます。
貯める力が育つと経済的自由へのハードルが下がるので、5つの力を身につける最初の一歩としておすすめです。
貯めるコツは次の2つ。
- 固定費を見直す
- 金額の大きい支出から見直す
固定費は、一度削減すれば、ずっと効果が持続します。
人生の6大固定費は次のとおり。
- 通信費
- 光熱費
- 保険
- 家
- 車
- 税金
①通信費は携帯(スマホ)を格安SIMに換える
スマホは大手3大キャリアから格安SIMに乗り換えましょう。
1人あたり月額5,000円は安くなります。
通信速度が遅くなる場合がありますが、ほとんど気になりません。

僕はソフトバンクからYmobileに換えて月額8,000円安くなりました。
格安SIMへの乗り換え方法は次のとおりです。
- SIMフリーのスマホを用意する。
- MNP予約番号を取得する(※電話機能を使わない・番号が変わってもいい場合は不要)。
- 乗り換え先の会社と契約する。
格安SIMの最新情報はリベ大公式ブログでも発信されているのでチェックしましょう。
②光熱費は電力会社を乗り換える
電力・ガス会社を乗り換えれば、それぞれ月額1,000円は安くなります。
乗り換え方法は次の3ステップです。
- 毎月の電気使用量と金額を確認する。
- 料金シミュレーションを行う。
- 安い電力会社に乗り換える。

シミュレーションはエネチェンジなどで行いましょう。
③民間の保険はほとんど不要
保険は、起きる確率は小さいけど損失が大きくなる損害に備えるものであり、リスクに対処する選択肢のひとつに過ぎません。
小さい損害には貯金で備え、確率大で損失大(治安の悪い国への旅行など)にはそもそも近づかないようにしましょう。
入るべき民間の保険
- 生命保険(※扶養家族がいる場合のみ)
- 火災保険
- 自動車保険(※車を所有している場合のみ)
不要な民間保険
- 医療保険 ➡ 病気・ケガには公的保険+貯金で備えられる。
- 養老保険・貯蓄型生命保険 ➡ 掛け捨てでない保険は保険料が高く保障額は少ない。
- 個人年金保険 ➡ 終身年金ではなく、利回りも低いし、インフレヘッジにもならない。
- 学資保険 ➡ 高確率で発生するイベントには貯金で備える。
- ペット保険 ➡ 保険適用外の病気が多すぎる。
- 地震保険 ➡ 保険金が下りにくい。
- 外貨建て保険 ➡ 保険屋が儲かるだけ。
日本の公的医療保険は手厚い
生命・火災・自動車以外のリスクは公的な社会保険でカバーできます。
- 病気・ケガ ➡ 健康保険
- 障害 ➡ 障害年金
- 死亡 ➡ 遺族年金
- 失業 ➡ 雇用保険
- 老後 ➡ 老齢年金
- 介護 ➡ 介護保険
- 出産 ➡ 健康保険
健康保険
日本の公的な医療保険(健康保険)は次のようになっています。
- 国民皆保険
- 必要最小限・平等
- 自己負担は原則3割(さらに、自己負担額には上限がある)
たとえば、入院で1ヶ月100万円かかったとすると、3割負担で30万円かかるかと思いきや、実際は10万円くらいで済みます。
これは高額療養費制度が適用され、限度額を超えた分は後で払い戻されるためです。
会社員なら会社が半分負担してくれるし、傷病手当や出産手当などもつきます。
障害年金
障害年金は現役世代でも受給できます。
- 障害基礎年金(2級と1級)
- 障害厚生年金(3級、2級、1級)
障害等級1・2級は日常生活が制限されるレベルで、3級は日常生活は送れるものの労働が制限される状態です。
万が一働けなくなっても収入がゼロになることはないので安心できます。
遺族年金
遺族年金は次の2種類があります。
- 遺族基礎年金
- 遺族厚生年金
会社員なら1と2両方もらえます。
子どもの有無や職業などで受給額は変動するのでその点は要注意です。
雇用保険
仕事を失った場合には雇用保険の失業給付があります。
受給条件は次のとおりです。
- ハローワークに来所し、求職の申し込みを行い、働く意思と能力があることを示す。
- 離職日以前の2年間に、被保険者期間が通算12ヶ月以上ある。
給付率や所定給付日数は条件によって異なります。
また、自己都合で退職した場合は、3ヶ月経ってからでないともらえないので要注意です。
雇用保険は失業給付以外にも以下の手当てなどが受けられます。
- 就業手当
- 再就職手当
- 教育訓練給付金
- 育児・介護休業給付金
老齢年金
老齢年金はよく破綻すると言われていますが、これは破綻しません。
公的年金には3つの財源があります。
- 現役世代が負担する保険料 ➡ 会社員・公務員からは天引きなので未納問題が起きない。
- 税金 ➡ 誰も納めなくなることはあり得ない。
- 積立金 ➡ GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が運用している。
国民年金だけなのか厚生年金も入っているかなどで受給額は変わりますが、老後の生活は公的年金+本書を読んで個人資産を作っておけば安心です。
介護保険
介護保険は、要介護状態になった時に介護サービスを利用した費用の自己負担が原則1割となります。
たとえば、ヘルパーさんに5万円かかったとしても、5,000円ですみます。
これは民間の保険会社では対応できず、公的保険だからこそ実現できる保険です。
④持ち家か賃貸かはリセールバリューで決める
持ち家か賃貸かどちらが得かの判断基準はリセールバリュー(売却価格)によって決まります。
- リセールバリューの高い家を買えるなら持ち家が得。
- リセールバリューの高い家を選ぶ自信がないなら賃貸が得。
持ち家派のリスク
リセールバリューが高くなる家の特徴は次のとおりです。
- 都心や駅近の一等地
- 住みたい街ランキング上位の人気エリア
- 住環境が良い
- 人口が増加している街など
リセールバリューの高い家は、売っても良いし、住み続けても良いし、貸しても良いです。
しかし、残念ながら日本の場合、買った瞬間に価値が下がる家がほとんどです。
『どうせ自分たちでずっと住むのだから関係ない』といった考え方はリスクが伴うので要注意です。
- 金利が上昇してローンが払えなくなる。
- 病気やリストラで収入が減り、ローンが払えなくなる。
- 転勤やご近所トラブルで住めなくなる。
- 災害などで住めなくなる。
- 離婚や死別などで家族構成が変わる。
- 周囲の住環境が変わる、など。
感情を抜きにして、経済的自由を目指すなら賃貸の方が有利です。
賃貸に賢く住もう
賃貸のメリット
- 家族構成の変化に対応できる。
- 転勤になっても対応できる。
- 経済状況によって家のグレードを変えられる。
- 住環境が悪化しても引っ越しやすい。
- 家賃のみで住める(ローン金利や固定資産税がかからない)。
- メンテナンスの必要がない。
賃貸を安く借りる手順
- 賃貸契約時に、複数の仲介業者から相見積もりを取る。
- 相見積もりを参考に適正料金で契約できるよう交渉する。
値下げ交渉の狙い目とポイント
- 礼金 ➡ 業者が勝手に上乗せしている可能性があるので相見積もりでチェックする。
- 保証会社加入料 ➡ 家賃の50%が相場。100%ならボッタクリの可能性大。
- 仲介手数料 ➡ 原則家賃の0.5ヶ月分までしか取れない。
- 害虫駆除費・ハウスクリーニング ➡ 市販の消臭スプレー適当に撒いているだけ。不要。
- 火災保険 ➡ 自分で安い保険を探して加入してOK。
- 鍵交換費用 ➡ 相場は1万円ていど。
家賃の値下げはオーナーさんと交渉
- 近隣の相場を調べておく。
- 管理会社を通すか、オーナーさんと直接交渉する。
- 交渉時期はいつでもOK。更新時期が交渉しやすい。
- 値下げの根拠を示す(周辺相場を説明し、長く住む意志を示す。値下げが無理なら退去するなど)。
賃貸の退去費用を適正金額まで下げる
- クロス ➡ 全面貼り替える必要無し。汚した面だけでOK。
- 床 ➡ 負担する義務がない場合が多い。
- 諸経費 ➡ 内容が不透明。具体的に聞く。
- 経年劣化は負担しなくて良い。
- 過失があっても新品価格を負担する必要無し。
より詳しくは、国土交通省が発行している『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』を参照してください。
退去時の交渉を有利に進めるポイントは次のとおりです。
- 解約申請書は自分で用意する(管理会社のフォーマットを使わない)。
- 退去時のやりとりはメールや録音で記録を残す。
- 部屋の状態を写真や動画で記録に残す。
- 解約の清算書は金額に合意できるまでサインは支払いは絶対にしない。
- 退去立ち合いはしない。
退去時の費用は火災保険で賄えるので確認しましょう。
引っ越し費用を安くする

引っ越し費用を安く済ませる方法も同じです。
相見積もりを取って交渉しましょう。
- 業者の繁忙期を避ける。
- 作業の時間帯を指定しない。
- 不用品は自分で処分する。
- 自分でできる荷造りは自分で行う。
⑤車は買うな!買うなら中古!
マイカーにかかる費用
20~70歳の50年間で約4,000万円かかると言われています。
月で平均すると約66,000円です。
- 車体代金 ➡ 1,750万円
- ガソリン代 ➡ 520万円
- 保険代 ➡ 490万円
- 駐車代金 ➡ 720万円
- 自動車税 ➡ 470万円など
マイカーの代替手段は次のとおりです。
- 公共交通機関を使う
- レンタカー・カーシェアを使う
- タクシーを使う
- 家族でシェアする。
どうしもマイカーが必要な方は、持つ目的を考え、消費と浪費を混同しないようにしましょう。
たんなる移動手段であれば高い車は必要ありません。
中古の軽自動車でじゅうぶんです。
自動車保険を見直す
マイカーを持つなら任意保険は必須です。
対人対物は高額になるため自賠責保険だけでは賄いきれません。
対人・対物賠償責任保険は絶対必要です。
車輛の損害は貯金で賄いましょう。
⑥サラリーマンも節約しよう
お金持ちにとって節税は常識です。
サラリーマンも年収の約20%が税金で取られています。
生涯年収が2億5,000万円なら、そのうちの5,500万円が税金です。
週5日働いているなら1日は税金を支払うために働いている計算です。
ぜひ税金はコストであると意識しましょう。
取られている税金の種類は次のとおりです。
- 所得税
- 住民税
控除を活用する
控除の種類は以下のとおりです。
控除の種類 | 概要 | |
①基礎控除 | 誰でもOK | |
家族の状況による控除 | ②扶養控除 | 収入が少ない扶養家族がいる |
③配偶者控除 | 収入が少ない配偶者がいる | |
④配偶者特別控除 | 一定収入の配偶者がいる | |
本人の状況による控除 | ⑤障害者控除 | 障害者である |
⑥寡婦控除 | 配偶者と離婚・死別した | |
⑦ひとり親控除 | ひとり親である | |
⑧勤労学生控除 | 働いている学生である | |
保険料や掛け金を支払うことによる控除 | ⑨社会保険料控除 | 社会保険料を支払っている |
⑩生命保険料控除 | 生命保険料などを支払っている | |
⑪地震保険料控除 | 地震保険料を支払っている | |
⑫小規模企業共済等掛金控除 | 掛金を支払っている | |
確定申告しないと適用できない控除 | ⑬医療費控除 | 一定額を超えた医療費を支払っている |
⑭雑損控除 | 災害などで損失が生じている | |
⑮寄付金控除 | 一定の所へ寄付している |
控除の手続き方法は次の2パターンがあります。
- 会社の年末調整で申告する。
- 自分で確定申告する。
ふるさと納税しよう
ふるさと納税の手順は3つです。
- 控除の上限額を確認する。
- 寄付する自治体を選んで申し込む。
- 確定申告か、ワンストップ特例で控除を受ける。
医療費控除を申請しよう
医療費控除は年間で10万円を超えた分が控除の対象になります。
ただし、美容整形など対象外もあります。
扶養控除を正しく理解しよう
配偶者の扶養には2種類あります。
①税金上の扶養 | ②社会保険上の扶養 | |
得する人 | 扶養する人 | 扶養される人 |
得する内容 | 配偶者控除が受けられる(税金が減る) | 自分で社会保険(健康保険・年金)を払わなくていい |
扶養対象になる条件 | 扶養される人の年収が103万円以下 | 扶養される人の年収が130万円未満 |
控除以外で節税する方法は副業を始めて収入源を増やす
副業で事業所得を得ると節税面で3つのメリットがあります。
- 経費が使える ➡ 家賃や電気代、スマホ代などが経費にできる。
- 青色申告特別控除が使える ➡ 65万円の控除が受けられる。
- 社会保険料の負担が減る ➡ 事業所得なら社会保険料がかからない。

副業については『稼ぐ力』で解説します。
稼ぐ力がつけば経済的自由へのスピードが上がる
給与所得+事業所得を得れば、節税効果も相まって、収入が爆発的に増えます。
稼ぐ力をつけるメリットは次のとおりです。
- 生活の基盤が安定する。
- 選択の自由が増える。
- 自分に自信がつく。
稼ぐ力をつけるおすすめの手順は次のとおりです。
- 転職活動をする。
- 小さい副業を始める。 ➡ レベルの高い副業を始める。
転職して給与所得を増やそう
実力があれば年収50万円くらいはかんたんに上がります。
転職はむずかしいと考えがちですが、転職者数はずっと右肩上がりで、40%以上の人が年収アップしており、さらに75%の人が1割以上もアップしています。
副業はサラリーマンでもできる
副業は解禁されつつありますが、まだまだ禁止されている会社の方が多いでしょう。
しかし、給与所得での副業はバレますが、事業所得の副業ならほぼ100%バレません。
方法は、確定申告時に『普通徴収』を選ぶだけです。
ただし、公務員の場合はバレたときのリスクが大きいです。
自分では副業せず、家族に行ってもらって、自分は無償て手伝うというスタンスにしましょう。
小さな副業から始める
まずはリスクを取らずに稼ぐ練習から始めましょう。
- メルカリやヤフオクで不用品を売る。
- 趣味を副業にする。
少額でもいいので行き詰るところまで実践したら次のステップに進みましょう。
SNSで情報を発信しよう
稼ぐ力を鍛える準備としてツイッターやインスタグラムを使ってみましょう。
- 情報感度が高くなる。 ➡ アクセスできる情報量が増える。
- 『伝える力』や『発信力』が鍛えられる。
- 副業や転職するうえで有利になる。 ➡ 名刺代わりになる。
SNSを活用するうえで大切なのは相手の目線に立つことです。
少しレベルの高い副業に挑戦しよう
ビジネスには2つのタイプがあります。
種類 | フロー型 | ストック型 |
即金性 | やればすぐにお金になる。 | お金を得るまでに時間がかかる。 |
確実性 | やればお金になる。 | お金にならないこともある。 |
継続性 | 自分が働くのをやめたら終わり。 | 自分が働かなくてもお金になる。 |
やり方次第ではフロー型にもストック型にもなります。
副業の種類の例 | フロー型の例 | ストック型の例 |
せどり | すべて自分で作業 | 組織化・外注化 |
プログラミング | システム開発の請負 | 自作のアプリやシステムの開発 |
ウェブデザイン | ウェブサイト制作の請負 | WordPressテーマ開発 |
ウェブライティング | 記事制作の請負 | 自分のブログやサイトを運営 |
デジタルコンテンツ販売 | デジタルイラストの受注販売 | 電子書籍販売 |
フロー収入で日銭を稼ぎつつ、ストック収入を育てていくのがおすすめです。
おすすめの副業は次のとおりです。
副業の種類 | 初期費用 | 学習期間 | 収益/月 | 難易度 | メリット | デメリット |
せどり | 梱包資材・仕入れ代 | 3~7日程度 | 数万~10万円以上 | 低い | 再現性が高い | 転売に対しネガティブなイメージがある |
プログラミング | 0~数千円 | 6~12ヶ月 | 10~50万円以上 | 高い | ITスキルが上がる | 向き不向きがある |
ウェブデザイン | 数千円~数万円 | 6~12ヶ月 | 10~50万円以上 | 高い | ITスキルが上がる | 学習範囲が広い |
動画編集 | 数千円~数万円 | 2~3ヶ月 | 数万~10万円以上 | 低い | 今後最も需要がある市場 | 供給過多で低品質だと価格競争になる |
ハンドメイド | 道具・材料費 | 1~2ヶ月 | 数千円~10万円以上 | 普通 | 趣味や特技を活かしやすい | 安定した売上が出るまで時間がかかる |
アフィリエイトブログ | 月1,000円程度 | 1~3日 | 0~100万円以上 | 高い | 少ない初期費用でスタートできる | 売上が出るまで時間がかかる |
YouTube | 基本不要 | 5~7日 | 0~100万円以上 | 高い | これから伸びていく市場 | 時間や場所の拘束がきつい |
デジタルコンテンツ販売 | 基本不要 | なし | 0円~数十万万円以上 | 高い | 趣味や特技を活かしやすい | 求められる品質が高くなる |
これらの副業は、在宅ででき、低リスクでスモールスタートできます。
自分ができそうだと思うモノを取り組んでください。
避けるべき副業
次のような副業は避けましょう。
- 『楽して稼げる』系の副業教材 ➡ ほぼ100%詐欺
- アルバイト ➡ 時間の切り売り。
- ネットワークビジネス ➡ 友達を失くす。
- 副業としての投資 ➡ 副業は副業、投資は投資。まぜるな危険。
- ノウハウが身につかず、未来に単価も上がらない仕事 ➡ ポイ活・データ入力など

ケースバイケースですが、個人的にはアルバイトやポイ活はアリだと思っています。
増やす力がつけば働かなくても収入を得られる
増やす力で資産(お金のなる木)を買いましょう。
資産所得をつくれば自分が働かなくても収入が入り続けます。
自由を得るにはこの資産所得が必須となります。
買うべき資産は次の2つになります。
- 配当&利子所得
- 不動産所得
投資を始める前に生活防衛資金を確保しておく
投資を始める前に次の2つの資金を分けておきましょう。
- 投資用のお金
- 生活防衛資金
生活防衛資金は、万が一収入が途絶えた時のために残しておく資金です。
生活防衛資金を残しておく理由は次のとおりです。
- 急なトラブルに対応できる。 ➡ 資産を現金化するまでのつなぎにできる。
- お金が貯まりやすい体質になる。 ➡ 無駄な保険に入らずに済む。
- 投資で成功しやすくなる。 ➡ 暴落時に焦らずに済む。
会社員なら生活費の6ヶ月分、フリーランスなら1年分を目安に用意しましょう。
投資はあくまで余剰資金で少額から始めることをおすすめします。
相場を知ろう
1本5,000円の大根が高いと同じ感覚で、投資商品にも相場があります。
もし相場を知らずに投資すると、ポンジスキームなどの投資詐欺に遭う可能性が高まります。
ポンジスキームの手口はおよそ次のとおりです。
- 高配当の投資案件で出資者を募る。
- 宣言通りちゃんと高い配当金を出す。
- 配当金がおいしいので出資額や出資者が増える。
- 出資額が最高潮になったタイミングで逃亡する。
他によくある謳い文句は次のとおりです。
- 元本保障
- 確実に儲かる
- ローリスクハイリターン
- あの芸能人も投資
- あなただけに特別
- 私募ファンド
適正な相場は利回り5~7%が目安です。
これ以上の場合は、相当リスクが高いと考えてください。

僕個人は2.5%~4%くらいが適正だと思っています。
投資商品の種類と特徴を知ろう
代表的な投資商品の概要と特徴を紹介します。
投資商品 | 概要 | 特徴 |
株式 | 株式会社が資金調達の ために発行する証券 | ・ハイリスク・ハイリターン ・年利3.9%~7.5%程度 ・値下がり・倒産・為替リスクがある。 ・インフレに強い。 |
債券 | 国や地方などが資金調達の ために発行する借用書 | ・ローリスク・ローリターン ・年利0.3%~4.2%程度 ・値下がり・債務不履行・為替リスクがある。 |
不動産 | ・住居・宿泊施設 ・テナント・太陽光発電 | ・ミドルリスク・ミドルリターン ・年利4.1~6.0%程度 ・空室・値下がり・災害リスクがある。 ・インフレに強い。 |
コモディティ (商品) | ・エネルギー・貴金属 ・穀物・仮想通貨 | ・ハイリスク ・年利1.3%程度 ・値下がり・為替・保管リスクがある。 ・インフレに強い ・利息や配当は出ない。 |
預金 | 預金・定期預金 | ・日本は超低金利 ・外貨預金は為替リスクがある。 ・インフレに弱い。 |
複利の力を知ろう
株式・債券・不動産といった王道の資産に長期投資しましょう。
長期投資のメリットは次のとおりです。
- 収益が安定する。 ➡ 長期でみれば誰ひとり損していない(※米国の場合)。
- 複利の力が活きる。 ➡ 複利は長期になればなるほど効果が増す。
インデックスファンドならプロ級の投資ができる
投資初心者に一番おすすめなのは投資信託(ファンド)です。
投資信託は、大勢の投資家から集めたお金を1つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家があなたに代わって投資・運用する商品です。
投資信託がおすすめな理由は次の4つです。
- プロが運用してくれる。
- 透明性が高い。
- 少額から購入できる。
- 分散投資でリスクヘッジできる。
注意点としては次の2つが挙げられます。
- 運用手数料が発生する。 ➡ ぼったくりの投資信託もあるので要注意!
- 元本保証ではない。 ➡ 元本保証や高配当を謳う商品は、詐欺やポンジスキームの可能性大!
インデックスファンド
ファンドの種類は大きく2つあります。
- インデックスファンド(指数に連動するファンド)
- アクティブファンド(指数に勝とうとするファンド)
上記を踏まえ、おすすめのファンドはインデックスファンドになります。
インデックスファンドは、日経平均やS&P500等の指数と同じ値動きを目指す投資方法で、おすすめする理由は次のとおりです。
- 少額から幅広い分散投資ができる。 ➡ リスクを下げられる。
- 圧倒的低コスト ➡ 運用手数料が安い。
- ほとんどのアクティブファンドに勝る。
インデックスファンドにもいろいろ種類があります。
- 株式だけに投資するファンド ➡ ハイリスク・ハイリターン
- 債権だけに投資するファンド ➡ ローリスク・ローリターン
- 株式と債券をまぜたファンド
それぞれどのくらいの割合でませるか、アセット・アロケーション(資産配分)がインデックス投資の成績を決める一番重要な要素になります。
ドルコスト平均法で定期的に積み立てる
インデックスファンドを買う際に問題となるのが『いつ買うか』です。
買った直後に暴落するといったリスクを回避するために、ドルコスト平均法を使いましょう。
ドルコスト平均法のやり方は、購入タイミングを分散させるだけです。
たとえば、100万円の資金があるとしたら、それを一度に投資するのではなく、毎月5万円ずつ投資する、といった具合です。
NISA・つみたてNISAを活用しよう
投資用口座の種類は次の4つがあります。
- 一般口座・特定口座
- つみたてNISA
- NISA
- iDeco
それぞれの特徴は次のとおりです。
一般・特定口座 | つみたてNISA | NISA | iDeco | |
利用できる人 | 日本在住の20歳以上 | 日本在住の20歳以上 | 日本在住の20歳以上 | 日本在住の20~60歳 |
投資上限額/年 | 上限なし | 40万円 | 120万円 | 14万4千~81万6千円 |
運用商品 | 制限無し | 一部の投資信託とETF | 株・投資信託など | 定期預金・投資信託など |
運用期間 | 制限無し | 20年 | 5年(最長10年) | 加入時から60歳まで |
途中引き出し | いつでも可 | いつでも可 | いつでも可 | 原則60歳まで不可 |
口座開設手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 2,829円(税込) |
口座管理手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 約2,004~7,000円/年 |
投資商品購入時 | 課税対象 | 課税対象 | 課税対象 | 非課税(所得控除の対象) |
運用利益 | 課税(約20%) | 非課税 | 非課税 | 非課税 |
出金時 | 非課税 | 非課税 | 非課税 | 元本も含め原則課税 |
初心者おすすめなのはつみたてNISAで、その理由は次のとおりです。
- 運用期間が長く、長期投資に向いている。
- 金融庁がぼったくり商品を除外してくれている。
両学長おすすめはS&P500連動のインデックスファンド
S&P500は、アメリカで時価総額の大きい主要500社の株価を基に算出される株価指数です。
日経平均は1990年代のバブル崩壊時の株価を未だに越えられずにいるのに対し、アメリカはずっと右肩上がりを続けているので初心者でも投資しやすいです。
- 途上国並みに人口増加し続けている唯一の先進国
- 金融法がしっかり整備されている株主重視の文化
- 世界を変えるイノベーションが生まれる国
このアメリカの指数S&P500に投資できるインデックスファンドがあります。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』です。
この商品の特徴は次のとおりです。
- S&P500指数に連動した成果を目指すファンド
- 買い付け手数料無料(ノーロードファンド)
- 信託報酬(運用コスト)が年0.0968%(税込)と超低コスト
その他のおすすめファンドは次のとおりです。
- 楽天・全米株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim 全世界株式
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
インデックスファンドの取り崩し方法は4%ルールに従う
インデクスファンドの取り崩し方法は2パターンあります。
- 引退時の資産残高×4%を、定額で取り崩し続ける。 ➡ 30年後に資産が残っている確率96%
- 毎年の資産残高×4%を、定率で取り崩し続ける。 ➡ 暴落相場時は取り崩しを少額にする。
高配当株は完全なる不労所得
配当金は、企業が事業活動を通じて稼いだ利益の一部を株主に還元するお金です。
高配当株のメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
持っているだけで配当金(インカムゲイン)がもらえる。 | 成熟企業が多く、事業の成長性が低い。 |
キャピタルゲインよりも安定的な収入が得られる。 | 配当金は課税されるためリターンに悪影響がある。 |
株価下落局面でも心理的に長期投資しやすい。 | 配当利回りが高いほどハイリスクになる。 |
老後・FIRE後の生活費として機能する。 | 業績悪化で減配・無配リスクがある。 |
連続増配株に投資しよう
高配当株のリスクは次の2点に集約されます。
- 低成長(株価が上がりにくい)
- 減配・無配転落
このリスクを抑えるために連続増配株に投資しましょう。
不動産に投資しよう
投資金額が大きいのでしっかり勉強してから投資しましょう。
不動産で利益を得る方法はつぎの2パターンがあります。
- 買った不動産が値上がりしたタイミングで売却益(キャピタルゲイン)を得る。
- 買った不動産に住んでもらい、住人から家賃収入(インカムゲイン)を得る。
不動産の購入方法は次の2パターンがあります。
- 現金で買う
- 銀行融資を受ける
不動産投資のメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
①銀行から融資を受けられる。 ②安定している。 ③インフレに強い。 ④仕組化できる。 ⑤経費が使える。 ⑥資格が不要。 | ①流動性が低い。 ②株式投資に比べて手間がかかる。 ③投資資金500万円~まとまった資金が必要。 ④空室・価格下落リスクがある。 |
不動産投資の手法は主に区分マンション・戸建て・一棟アパート(木造)・一棟マンションがあり、それぞれの特徴は次のとおりです。
区分マンション | 戸建て | 一棟アパート(木造) | 一棟マンション | |
投資コスト | 小~中 | 小~中 | 中~大 | 大 |
資産性 | 低 | 中 | 中~高 | 高 |
利回り | 低 | 中~高 | 中~高 | 低 |
融資 | 難しい | 難しい | 中(長期不可) | 易しい(長期可) |
投資拡大 | 遅い(一戸ずつ) | 遅い(一戸ずつ) | 早い(複数戸一括) | 早い(複数戸一括) |
運用管理 | 高コスト(管理費高) 管理はラク | 低コスト 管理はラク | 投資家の裁量次第 | 投資家の裁量次第 |
まとめ | ・需要はある ・少額から始められる ・管理もラク ・資産性が低い ・銀行ローンはむずかしい | ・需要が高い ・売却しやすい ・長期賃貸可能 ・退去時リフォーム代が高い | ・耐用年数が短い ・長期ローン不可 ・価格が安い ・高利回り | ・価格が高い ・長期ローン可 ・ミドルリターン |
中古と新築にも違いがあります。
中古 | 新築 | |
投資コスト | 低 | 高 |
利回り | 高 | 低 |
融資 | 頭金高額 短期 | 頭金少額 長期 |
修繕費 | 高 | 低 |
入居率 | 老朽化により低下するリスクあり。 | 新築時が最も高く、だんだん低下する。 |
まとめ | ・価格は安い ・初期修繕費が高額になることも ・過去の実績データが確認できる ・売却(出口戦略)がむずかしい | ・価格は高い ・融資は受けやすい ・修繕費も安くすむ ・施工不良などに注意が必要 ・新しいうちは売却しやすい |
地方と首都圏でも違いがあります。
地方 | 都市圏 | |
需要 | 低 | 高 |
利回り | 高 | 低 |
価格 | 低 | 高 |
家賃下落 | 大 | 小 |
価格妥当性 | 低 競合が少ない | 高 競合が多い |
固定資産税 | 安 | 高 |
まとめ | ・価格・家賃が下落傾向 ・競合が少ない ・融資が出にくい ・出口戦略が重要 | ・価格や家賃が維持しやすい ・融資も出やすい ・良い物件を入手するのが難しい |
不動産投資の実践ステップ
不動産投資を実践するには次のステップを踏みましょう。
- どのジャンルで勝負するか決める。 ➡ ①エリア×②新築or中古×③物件種別で決める。
- 各ジャンルの成功者から学ぶ(書籍・セミナー)。 ➡ 上手くいっている人のマネをする。
- 自己資金を用意する。 ➡ 年収を高める。自己資金を用意する。
- 不動産投資仲間のネットワークを作る。 ➡ 税理士・弁護士など、相談できる仲間を作る。
- 不動産投資シミュレーションを理解する。 ➡ 本当に利益が出るか計算する。
- 実際に投資する。 ➡ 実際に買うつもりで物件を見ていく。
手を出してはいけない投資商品もある
株や不動産は歴史のある投資商品ですが、なかには手を出してはいけない投資商品もあります。
- 新築ワンルームマンション(区分所有)投資
- 未公開株
- トルコリラ建て仕組債・ブラジルレアル建ての仕組債など
ワンルームマンション投資は、表面利回りが高くみえるので一見良さそうに思えますが、空室リスクや物件にかかるコストを無視してセールスしてくるので要注意です!
守る力がつけば資産を減らさずにすむ
守る力がないとせっかく作った全財産を一瞬で失う危険性があります。
- 詐欺・ぼったくりに遭う。 ➡ ポンジスキーム・無駄に高い手数料のファンドや保険商品など。
- 被災・盗難に遭う。 ➡ 地震や津波など。
- 浪費する。 ➡ 宝くじで一発当てた人の末路を検索。
- インフレで目減りする。 ➡ ハイパーインフレが起きるとお金が紙くず同然になる。
自分の資産を守れるのは自分だけです。
お金を天敵から堅守しましょう。
使う力がつけば自由=幸せになる
生活費<資産所得の状態になれば『自由な生活』が手に入ります。
しかし、自由を飼い慣らすのは難しいものです。
- 自由ゆえの孤独
- 自由ゆえの不安
- 自由ゆえの責任
自由=自己責任です。
ここで大切になるのが使う力になります。
お金は道具に過ぎません。
良いお金の使い方を身につければ、孤独や不安をおそれず幸せな自由人として生きられます。
良いお金の使い方の例は次のとおりです。
- 寄付・プレゼント ➡ 人・社会とのつながりができる。
- 豊かな浪費 ➡ ✖見栄のために使わない。◎本当に自分が好きなことにお金を使う。
- 自己投資 ➡ 自分の知識欲・好奇心を満たしながら社会に価値を提供できる。
- 時間を買う ➡ 時短家電・ファストパスなど。
お金は、最後は使ってなんぼです。
あなたが本当に望んだものを手に入れるためにお金を使いましょう。
『お金の大学』まとめ
- 『お金の大学』はお金にまつわる5つの力が身につく本。
- 貯める力がつけば生活満足度を下げずに支出を減らせる。
- 稼ぐ力がつけば経済的自由へのスピードが上がる。
- 増やす力がつけば働かなくても収入を得られる。
- 守る力がつけば資産を減らさずにすむ。
- 使う力がつけば自由=幸せになる。
お金にまつわる5つの力は、それぞれ100点を取る必要はありません。
1項目につき70点ずつバランスよく身につければ経済的自由を目指せます。
もし一人では不安だという方は、オンラインコミュニティ『リベシティ』に参加してみましょう。
先人たちがきっと力になってくれるはずです。

それでは皆さん、ご安全に!👉
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