
前回は、アニメーションを作るために必要なタイムラインの紹介と、2枚のイラストタイムライン上に表示させて切り替えることで絵が動いているように見せる方法までを解説しました。

今回は、イラストを動かすために必要なもう一つの機能・2Dカメラの使い方と音源を挿入する方法を紹介するよ。
- 2Dカメラフォルダーの追加
- キーフレームの追加
- キーフレームの移動
前回の方法でキャラクターにジャンプさせてみる
前回はキャラクターの表情を切り替えるだけでしたが、この方法で例えばキャラクターを移動させようと思うとタイムライン上にいくつもレイヤーを表示させなければなりません。

実際に動かしてみると以下のような動きになります。
いかがでしょう? 少しづつ移動させたとしても、どうしてもカクカクとぎこちない動きになってしまいますよね。もっと滑らかに移動させりできないでものでしょうか?
そう思ったときに『2Dカメラ』機能が役に立ちます。
2Dカメラフォルダーを追加する
前準備として、新規で『アニメーションフォルダ2』を用意し、フォルダ1からキャラクターをコピーしておきます(動きを比較するため)。

次にタイムラインからアニメーションフォルダ2を選択し、『三』から『アニメーション用新規レイヤー』ー『2Dカメラフォルダー』を選択します。
すると次のように『カメラフォルダ』が作成されます。
この時キャンバスに青い枠(フレーム)が表示されたことが分かります。
このフレーム内がカメラがフォーカスしている映像ということになります。
そしてこのカメラを動かすことでイラストが動いているように見せることができるのです。

ただし、キャンバスに映っているイラストすべてがカメラの対象になるわけではなく、カメラフォルダーに入っているフォルダーやレイヤーだけが有効になります。
今回は先ほど新しく作成したフォルダー2を移動させます。
これで準備が整ったのでカメラを動かしてみましょう。
キーフレームを追加する
キーフレームとは、動画の記録の 基点 となる フレームです 。
キーフレームを追加する方法は、以下のようにカメラフォルダーを選択した状態で、タイムライン上でキーフレームを追加したい場所に赤い縦線を合わせ、右クリックします。そこから『キーフレームを追加』を選択します。

すると以下のようにカメラフォルダーのタイムライン上に『◆』が表示されます。
これがキーフレームになります。
このキーフレームをタイムライン上に二つ以上設定することによって、時間の経過とともにカメラアングルが変わっていきます。

しかし、現状ではふたつのカメラの位置が同じであるため再生してもカメラが動くことはありません。
カメラを動かすために、ふたつ目のキーフレームをずらしてみましょう。
キーフレームを移動させる
まず、移動させたいキーフレームの◆をクリックします。◆のふちが赤くなったことを確認したら、『ツール』から『操作』を、『サブツール』から『オブジェクト』を選択します。
するとキーフレームの8箇所に丸い点が表示された状態に変わります。
これでキーフレームを移動させたり、拡大縮小・変形等を行うことによってカメラのアングルが変わります。

今回はキャラクターをジャンプさせたいのでキーフレームを下に移動させます。
すると相対的にキャラクターが上へ移動することになります。

実際に再生するとこんな感じ。
右のキャラクターだけなめらかに移動しているのが分かると思います。
ただしこれだけではゆっくりと宙に浮かんでいる状態になっていますので、キーフレームの間隔を狭め勢いよくジャンプさせてみます。さらにジャンプしたあとに着地させるため、カメラアングルが元の位置に戻るようキーフレームを追加します。
なお、キーフレームを移動させたいときは、対象の◆をクリックしたままマウスを動かすことで位置をずらすことができます。

これで、なめらかにジャンプしている感じになりました。
まだぎこちなさを感じる場合はレイヤーを増やし、キャラクターの表情や仕草にパターンをより細かくかき分けてみましょう。

背景をつけて移動させるとよりキャラクターの躍動感が増したりするのでいろいろ工夫してみてね。
前回と今回で学んだことを組み合わせていけばどんどんアニメーションらしくなっていくでしょう。

キャラクターが動くと音も欲しくなるね✩

クリスタではこのアニメーションにオーディオを追加することも可能だよヽ(´▽`)/

オーディオの追加は次の記事で解説しますのでぜひそちらを御覧下さい。

それでは良い創作Lifeを!
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