クリスタだけでもアニメーション動画はつくれる!

まずは実際にクリスタだけで作成した動画をご覧ください。
約13秒の短い動画です。

自分の絵が動くってすごく感動するよ(∩´∀`)∩

でもアニメ制作って何だか大変そう💦
本記事をご覧いただいている方は、クリスタ(Clip Studio Paint)でイラストを描かれていると思いますが、クリスタにはいろんな機能が搭載されており、アニメーション作成もそのうちのひとつです。
しかし、絵は描いていてもアニメまでは手をつけられないでいる方は多いのではないでしょうか?
本記事が、アニメを作ってみたいけど『むずかしそう』とか『大変そう』と思って躊躇っている方の一助になれば幸いです。
- アニメを新規作成する
- タイムラインを表示させる
- アニメーションフォルダを作り、イラストをキャンパスに表示させる
- イラストを動かす
- 再生する
- 動画を書き出す
アニメを新規作成する

まずクリスタ画面の上にあるメニューの一覧から『ファイル』ー『新規』を選択します。
新規を選択すると新規のウィンドウが開くので『作品の用途』から『アニメーション』を選択します。
次に各種情報を入力しますが、基本サイズは1920×1080px解像度は350dpiにしておきます(YouTubeへの投稿を前提に最適化)。
またタイムラインのフレームレートは24、再生時間は120とします。
情報を入力し終えたら『OK』をクリックします。
すると以下のように白いキャンパスが現れます。

イラストの作成時と違い、四方を囲むように四角い枠があるのが分かるでしょうか?
これが動画にしたときのサイズになります。
タイムラインを表示させる

次にメニューから『ウィンドウ』―『タイムライン』にチェックを入れます。
すると画面下部に図のようなウィンドウが開きます。
このタイムラインを使用することによってイラストに時間の概念が生まれます。
次はタイムライン上にイラストを表示させましょう。
アニメーションフォルダを作り、イラストをキャンパスに表示させる

まず、動かしたい絵をキャンパスに表示させるため、タイムラインの左上にある『三』のようなマークをクリックします。
次に『アニメーション用新規レイヤー』から『アニメーションフォルダー』を選択します。
すると以下のようにレイヤーとタイムラインのウィンドウに新しくアニメーション用のレイヤーが追加されるので、ここに動かしたいイラストを格納します。
このフォルダーに入っているイラストしかキャンパスに表示させることができないので要注意です。

次に、動かしたいイラストを描くためのを追加します。
追加の仕方はイラスト作成時と同じです。


レイヤーを追加したら、今度はタイムライン上で右クリックし、追加したレイヤーを選択します。


レイヤーを選択するとタイムライン上にレイヤー名が表示され、黒いラインが追加されます。
このラインが続くかぎりイラストが表示され続けることになります。
実際に絵を描くとこんな感じに表示されます。

タイムライン上に表示されている赤い線の位置にあるレイヤーが表示されます。
ちなみに、イラストは別ファイルで作成しておいて挿入させた方が編集しやすいです(タイムラインを表示させていると広げられるキャンパスの面積が小さくなるため)。
ひとつのアニメーションフォルダ内で同じタイムライン上に複数のレイヤーを同時に表示させることができません。
しかし線や色をレイヤー分けしたい場合もあるでしょう。
そんなときはアニメーションフォルダー内に通常のフォルダを作成し、そのフォルダ名をタイムライン上で選択しましょう。こうすればフォルダ内のレイヤーすべてをタイムラインの同じ位置に表示させることができます。

イラストを動かす
それでは上記のお団子の少女を動かしてみましょう。
まず、少女のイラストを2パターン、レイヤーを分けて作成します。

先に作ったアニメーションフォルダ内にさらにフォルダ2を追加し、少女の仕草や表情を変えたレイヤー(上記の右のイラスト)を置きます。

しかし、現状のままですとフォルダー1のイラストしか表示されません。
タイムラインの同じ位置に同時に表示させることができないからです。
そこでタイムラインの位置をずらし、フォルダー2をタイムライン上に追加します。

これでフォルダー1からフォルダー2の位置まで時間が経過するとイラストが1から2に切り替わります。
現在タイムライン上のどこが表示されているかは、赤い縦線がある位置を見ればわかります。
それでは実際に動かしてみましょう。
再生する
時間を動かすには『再生/停止』ボタンをクリックします。

再生が始まると赤い縦線が右へ移動し始めます。
この赤い線が移動する速度が再生速度です。
そして赤い線が1から2の位置へ移動すると以下のようにイラストが切り替わります。

動画を書き出す
作成したアニメーションを動画として書き出してみましょう。
書き出す方法は『ファイル』から『アニメーション書き出し』-『ムービー』を選択します。

『名前を付けて保存』のウィンドウが開くので、任意の名前をつけて保存します。
ファイル形式は『.mp4』と『.avi』が選択できます。

保存して再生した動画は以下のようになります。
これでイラストの基本的な動かし方は終わりです。
感覚的には、時間が流れると表示されるレイヤーやフォルダが変わっていくパラパラ漫画をつくるイメージを持つと理解しやすいかもしれません。
アニメーションを作りたいと思いつつ躊躇していた方は、本記事を見ながらぜひ挑戦してみてください。

ここまでできればもうアニメーターの仲間入りだね(´▽`*)

いやいや、ここまではまだ基本のキだよ。クリスタでアニメをつくる場合、もうひとつ重要な機能があるんだ。
それは2Dカメラ機能です。
キャラクターを1つ動かすだけならここまで解説した方法だけでじゅうぶんですが、たとえば背景がある描写で人物を歩かせたりするとき、1枚1枚すべて書き込むのは骨が折れます。
しかし2Dカメラ機能を使うと背景を固定したまま人物だけがそこを歩かせることができます。
複雑なアニメーションを作成するためには必要不可欠な機能となっていますので、ぜひマスターしましょう、

というわけで、次回は2Dカメラについて解説します。

それでは良い創作Lifeを!
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