結論
2話目以降も読まれるかは1話目次第
なぜ1話目が重要なのか

どうして1話目の冒頭が大切なの?

それはね、読者は待ってくれないからだよ。
紙の本であれば、よほどつまらない内容でなければ多少は読み進めてもらえます。購入した以上、元を取りたいという心理が働くからです。
しかし、Web小説の場合、つまらないと思った時点でアプリを閉じたり、ブラウザバックできてしまいます。

だけど、読み進めていけば、おもしろくなるかもしれないよ?

プロの作品であれば期待を込めて読み進めてくれるかもしれないけれど、アマチュアの場合は期待しない方がいいよ。
Web小説は数えきれないほど公開されており、その数は日々増加しています。
また小説以外にもマンガや音楽、動画といった強力なコンテンツもライバルとなります。
とうぜん、ひとりの人間がすべての作品に触れることは不可能です。
限られた時間のなかで、どうしたって作品は取捨選択されるのです。
選択する基準は、最初に目に触れるタイトルと、1話目になります。
せっかく数あるタイトルのなかからあなたの作品を選んでくれたのですから、読者を逃がさないためにも、冒頭から楽しませなくてはいけません。

1話目といわず、1行目から読者を引き込もう!
どんな冒頭が好まれるのか

だけど、どんな冒頭にすれば良いかわからないよ_(:3 」∠)_

それじゃあ、成功例をひとつ紹介しよう。
先生、頭がおかしくなっちゃったので、今日の体育を休ませてください。
小学生なりの小さな手をきちんとあげ、立ちあがってそう言ったら、放課後、職員室に来なさいと言われた上に、校庭もちゃんと走らされてしまったことについて、私、小柳奈ノ花は納得がいっていません。
引用元 また、同じ夢を見ていた 著:住野よる 出版:双葉社
これは住野よる先生の2作目である『また、同じ夢を見ていた』の冒頭になります。

主人公の奈ノ花ちゃんのひと言から始まっているけど、こんなセリフが小学生のくちから飛び出すなんて、思わずギョッとしちゃったわ。続く2行目を読むと賢そうな女の子だという印象を抱くだけに、よけいに際立っているわ。

たしかに続きが気になる出だしだね。だけど、ひとによって好みが別れたりしない?

テンプレ的な導入の方が安心して読み始められるという読者もいるね。それぞれのメリット・デメリットを比べてみよう。
テンプレどおりの導入 例:なろう系
【メリット】
- 安心して読み始められる。
【デメリット】
- 類似作品との差別化ができない。没個性。
- お約束を知らない読者には通じない。
意表をついた導入 例:また、同じ夢を見ていた
【メリット】
- 一気に読者を引き込める。
- 作品の雰囲気を印象づけられる。
【デメリット】
- 読者によって好き嫌いがわかれる。

なるほど。それぞれ一長一短があるんだね!

どんな作品で、どんな人に読んでほしいか考えて選ぶといいよ。
まとめ
- 読者の時間は限られている。
- 1話目で飽きられると続けて読んでもらえない。
- 作品にあった方法で冒頭を工夫しよう。

それでは良い創作Lifeを!!
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