【おすすめマンガ】怪獣8号 著:松本直也【レビュワー:クロモリ】

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※本記事には、ネタバレが含まれています! ご注意ください!

少年が主人公かと思いきや……

クロモリ
クロモリ

ヒーローになりたいんだ、30代のオジさんでもね!!

 はい、いきなり叫びました。そのぐらい熱いマインドが根底に流れている『怪獣8号』の感想を書いていきたいと思います。

 あくまで僕の主観、切り取り方となりますので「いやいや、怪獣8号の魅力はそこじゃなくて……」という別意見もあるかとは思います。そういうご意見は、ぜひとも『つくろぐ!!』にご投稿ください! 僕も楽しんで読みたいと思っております。

だらしないオッサン主人公&戦うヒロイン

 それでは怪獣八号の内容に触れていきます。

 本作は怪獣と呼ばれるモンスターがちょいちょい現れる現代日本が舞台で、ウルトラマンのように怪獣を退治する『日本防衛隊』があるわけです。

 日本防衛隊に所属しているのが主人公……ではなく。

 防衛隊が怪獣と交戦した後処理――清掃の仕事をしているのが、本作の主人公・日々野ひびのカフカとなります。

「生活費を稼がねばならない」

 そんな、ありふれた日々を戦うリアルな三十過ぎの男です。

 うん、分かる。みんな、そうだよね? と僕は思います。

 現代日本、日銭がなければつらいだけ。そういう小さな戦いがあるわけですよ、三十過ぎると実感が湧きますな。

 そんな僕の泣き言はともかくとして。

 カフカの日々は清掃の仕事をして過ぎていきます。帰宅後にビールなわけです。分かるよ、旨いよね。

 で、カフカはビール片手にニュースを見ていました。モニターの向こう側にいる、怪獣を倒した防衛隊員の活躍を見て、カフカは思わず、つぶやきます。

「なんで、こっち側にいるんだ、俺?」

 カフカは仕事で疲れ切った顔をしていました。目がうつろ、くわえタバコです。

 消耗しきったオッサン、そのままのカフカ。でも、そんなカフカはかつて防衛隊員を夢見ていました。幼馴染の少女と共に。

 モニターの向こう側には、かつて共に夢見た少女・亜白あしろミナ(現在は27歳)が映っていたのです。

 ……切ないですね。

 夢を叶えたアイツと、叶えられなかったオレです。

 僕、個人としても似たような経験があるので、分かる。うん、カフカみたくビールを飲みたくなった。

オッサンだって夢をみる

 で、カフカは言い続けます。

「清掃の仕事だって人の役に立つ大事な仕事だ」

 そう、まったく間違ってないんですよね。どんな仕事も結局は、誰かの役に立ってる。だから給料を払ってくれる誰かがいる。いいんですよ、それでも。

 カフカは続けます。

「立派な部屋に住んで好きなもんが食えてる。それでじゅうぶんじゃねぇか……」

 そうそう、それでも良い。生活をしていければ、OKなのです。日々が回れば、いいんですよ。

 でも、カフカには、良くなかった。やっぱり納得してなかったんです。

 カフカが押し殺していた本心。

 それが出てくるのは、清掃の仕事中だったカフカが怪獣に襲われたときでした。

 カフカは会社の後輩を逃がすために、戦います……鉄パイプで。

 案の定、勝てません。カフカは無力を嘆きます。

 そこで、やってくる防衛隊員は幼馴染の亜白ミナ。怪獣、秒で倒します。ミナは淡々と仕事を進めます、カフカとの再会を喜ぶこともなく。

 怪獣を倒すヒーローとなった亜白ミナを今度は、モニター越しではなく現実として目にします。カフカは思い知ります。かつて共に夢を見ていたはずの彼女と、自分との差を。痛いほどに。

 そしてカフカは、それでも助けようとした会社の後輩にお礼を言われます。そして防衛隊員になるように、勧められます。

 カフカは今からでも遅くない、防衛隊員になろうと夢見ます。それは、昔の夢そのままではありません。

 今は、遠くに行ってしまった幼馴染。その隣にいる自分を、夢見ます。

 新しい夢を見るのですよ。昔の夢が生まれ変わったと言ってもいいかもしれません。

クロモリ
クロモリ

 僕はこのシーン大好きです。

 そうそう、夢って古びるのです。寿命があるんです。かつて見たままには、夢見られんのです。どうしても、色々あって痛んでいくんですな~

中年クライシスって喜劇だよね

 新しい夢を見たカフカですが、急展開なのです。

 小型の怪獣に怪獣にされてしまいます。

 倒す側・ヒーローになろうとして、倒される側・敵役になった日々野カフカ。

 せっかくアップデートした夢、急速に遠のきます。

 絶対、無理じゃん。防衛隊に入るどころか、近づけないよね。倒されるだけだもん。

 怪獣となったカフカは、逃げます。

 ここから、笑える描写が連射されます。まず姿が怖い、笑っても悪意しか感じない。しかも力は強いので、モノは壊す。そのつもりもないのに悪いヤツになっていきます。

 僕はこの辺のシーンで爆笑していましたね。

 おすすめは、怪獣のカフカのトイレ(小)です。

 あ、そんなトコから、出るの!? というところですわ。

 この後も、カフカには色々な困難があります。

 とゆーか、それしかありませんが。

 オッサンが青春をやり直す、もしくはオッサンが必死になって夢を追いかける。

 現実には、なかなかハードルが高いですよね。

 でもまぁ、フィクションならば、ある種、安心して(笑)楽しめるのではないかと。

 たとえば。

 十代、二十代の方には、おもろいオッサンもいるな~と。

 三十代の人は共感しつつ、憧れても楽しいかと。

 で。

「三十代なんてまだまだ若いじゃねぇーか! オッサンぶるなよ!!」

 という、歴戦の方々は……カフカがどういうふうに見えるのか、むしろ僕が教えていただきたい。

 さてはて。

 何はともあれ面白さが伝われば幸いです。

 気になる方はぜひ読んでみてくださいませ。

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