【クロス取引】株主優待のつなぎ売りのやり方と手数料【初心者向けにわかりやすく解説】

クロス取引とつなぎ売りとは

 クロス取引は、同じ銘柄を同時に買いと売り注文を出し、同額でポジションを建てるやり方です。両建てとも言います。

 つなぎ売りは、信用取引を使い、買いと同額の売りを建てるやり方です。

 具体的には、株Aを1,000円で買い建てすると同時に1,000円で売り建てします。

 これにより権利落ち日に株価が下落しても相殺できます。

 ぽんこつ流FIRE術では、ほぼノーリスクで株主優待を得るクロス取引のやり方を、初心者でもわかりやすく解説しているので参考にしてください。

本記事を読むとわかること
  • クロス取引(つなぎ売り)のやり方
  • クロス取引時にかかる手数料
  • クロス取引に向く銘柄

SBI証券でクロス取引を行うやり方

 本記事では、SBI証券を使ってクロス取引のやり方を手順を追って解説します。

クロス取引の手順
  1. 株主優待を探す
  2. 現物買を発注する
  3. 信用売を発注する
  4. 権利落ち日後に現渡する

手順0 事前準備

 実際にクロス取引を行うために、必要な準備を行います。

事前準備
  • 信用取引口座を開く
  • 手数料プランをアクティブプランに変更する

 すでにできている方は読み飛ばしてください。

信用取引口座を開く

 クロス取引は信用売りを行います。

 この信用売りを行うためには、信用取引の口座を開いておく必要があります。

 まだ信用取引口座を開いていない方は事前に開きましょう。

 口座の開設は『国内株式』-『信用』-『信用取引の専用口座開設はこちら』から行えます。

手数料プランをアクティブプランに変更する

 SBI証券の手数料プランにはスタンダードプランアクティブプランがあります。

売買手数料一覧
スタンダードプランアクティブプラン
約定代金/1注文手数料約定代金合計/1日手数料
~5万55~100万0
~10万99~200万1,238
~20万115~300万1,691
~50万275以降+100万ごと1,691+(295~)
~100万535
~150万640
~3,000万1,013
3,000万~1,070
※手数料は税込み価格 単位:円

 それぞれ一長一短ありますが、アクティブプランがおすすめします。

 アクティブプランなら、1日の発注額が100万円までは売買手数料が無料になるからです。

 無料は、国内株式の『現物取引』『制度信用取引』『一般信用取引』それぞれで適用されます。

 そのため、クロス取引では『現物買』と『信用制度』か『一般信用』を組み合わせるため、1日200万円まで無料で約定できます。

 例:(現物買100万円)+(制度ro一般信用売100万円)=200万円

 少しでもコストを抑えるためにアクティブプランに変更し、少額で取引しましょう。 

 変更方法は、『口座管理』-『お客さま情報設定・変更』-『お取引関連・口座情報』から国内株式手数料プランの『変更』から変更できます。

手順1 株主優待を探す

 まず、欲しい株主優待を探しましょう。

株主優待検索を使って検索する

 SBI証券にログインしたら『国内株式』-『株主優待』-『株主優待検索はこちら』をクリック。

クロス取引やり方

 株主優待検索画面に移ったら検索条件を絞り、欲しい優待を探しましょう。

 見つかったら銘柄名をクリック。

銘柄選びのポイント

 たんに欲しい銘柄を選べば良いかというと、そうはいきません。

 クロス取引に向く銘柄と向かない銘柄があります。

クロス取引に向く銘柄
  1. 100万円以下の銘柄
  2. 一般信用可能な銘柄
  3. 配当金が0か少ない銘柄
  4. 長期保有無しで優待が得られる銘柄
100万円以下の銘柄

『手順0 事前準備』-『信用取引口座を開く』で解説したとおり、手数料プランをアクティブプランにしておけば、100万円までは無料でクロス取引できます。

一般信用可能な銘柄

『手順3 売り注文を発注する』で後述しますが、逆日歩が発生しても費用がかかりません。

 一般信用が可能かどうかは、株主優待検索時に『つなぎ売り』-『一般売』を有効にすれば絞れます。

クロス取引やり方
配当金が0か少ない銘柄

 クロス取引を行う場合は、配当が出ない銘柄の方が望ましいです。

 配当金に対し、現物と信用で受払いに差額が生じるためです。

  • 現物買は源泉税(20.315%)が差し引かれる
  • 信用売は配当調整金として配当金の100%を支払う

 たとえば、100万円で配当4%だとしたら、それぞれ以下のとおりになります。

  • 現物買で受け取る配当金は31,874円
  • 信用売で支払う配当調整金は40,000円
長期保有無しで優待が得られる銘柄

 クロス取引は、短期で買って売り抜けるため、長期保有が条件になっている銘柄には使えないのでご注意ください。

手順2 買い注文を発注する

 欲しい優待が見つかったら、個別銘柄の画面で『現物買』と『信用売』をそれぞれ発注しましょう。

 まず買いから発注します。

 個別銘柄の画面で『現物買』をクリックします。

クロス取引やり方

 注文画面に移ったら、SOR指定の☑を外します。

 これはSOR注文は執行条件付注文が出来きないためです。

 次に、注文執行条件は、次のとおりに選択します。

  • 指値の場合は『寄指』か『引指』
  • 成行の場合は『寄成』か『引成』

 確実に約定させたいなら成行にしましょう。

 最後に、購入株数を指定したら『取引パスワード』を入力し『注文確認画面へ』をクリックします。

クロス取引やり方

 内容に間違いがなければ『注文発注』をクリックし、発注しましょう。

 なお、アクティブプランであるにも関わらず、発注時に手数料1,126円が発生していますが、これは翌日に返金されるので心配ありません。

 詳しくはSBI証券のよくあるご質問に記載されているのでご確認ください。

手順3 売り注文を発注する

 買いが発注できたら次に売りを発注します。

信用売りを行う

 個別銘柄の画面で『信用売』をクリックします。

クロス取引やり方

 買いの時と同様に、SOR指定の☑を外します。

 次に注文執行条件は、

  • 指値の場合は『寄指』か『引指』
  • 成行の場合は『寄成』か『引成』

 を選択します。これも買い注文と同じ条件を指定しましょう。

 さらに購入株数を選択します。

クロス取引やり方

信用取引区分を選択する

 次に信用取引区分の選択があり、これは買いと異なる作業になります。

 対象は一部の銘柄だけとなりますが、選べる銘柄は『一般(15日)』を指定しましょう。

 一般(15日)はフライングクロスも可能ですし、逆日歩が発生しても費用がかかりません。

逆日歩とは…

 信用売りできる株には上限があるため、人気の株主優待はクロス取引の権利が奪い合いになります。もしSBI証券の手持ちがなくなると機関や個人投資家からSBI証券が株を借りることになります。この不足分を補う行為に対し、信用売りしている株主にも発生する費用が逆日歩です。

 逆に注意点もあります。

  • 貸株料率が3.90%と高くなる
  • 約定後15日で強制返済される

 選べない場合は『制度(6ヶ月)』を指定しましょう。

 制度(6ヶ月)は逆日歩発生時には費用がかかるリスクはありますが、貸株料率が1.10%と低めです。

信用制度の違い
取引区分逆日歩フライングクロス貸株料率(年)
制度信用1.10%
一般信用(無期限)1.10%
一般信用(15日)3.90%

 なお、一般(無期限)で信用売りできる株主優待銘柄は無いため、選択できません。

注文を発注する

 あとは『取引パスワード』を入力して『注文確認画面へ』をクリックします。

 内容に間違いがなければ『注文発注』をクリックし、発注しましょう。

 この時も手数料が発生していますが、翌日に返金されます。

手順4 権利落ち日後に現渡する

 優待の権利を得たらクロス取引を解消します。

 クロス取引の解消方法は、信用売を『現渡』することで解消できます。

注意点
  • 一般(15日)を選択していた場合は、15日間を過ぎると強制返済される

 一般(15日)で15日以内か、制度(6ヶ月)を解消する場合は、『取引』-『国内株式』-『信用返済・現引現渡』をクリックします。

 信用建玉一覧から対象の銘柄を選び『現渡』をクリックします。

クロス取引やり方

 注文入力画面で『注文株数』を入力、預り区分を『特定預り』に☑します。

 次に『取引パスワード』を入力し、『注文確認画面へ』をクリックます。

 注文確認(現渡)画面に移ったら内容を確認し、問題なければ『注文発注』をクリックします。

 以上で、クロス取引完了です。

クロス取引にかかるコストとタイミング

 クロス取引にかかるコストがトータルでいくらか計算します。

クロス取引のコストをシミュレーションする

 本記事で紹介したクロス取引のやり方は次のとおり。

  • 手数料プラン ➡ アクティブプラン
  • 購入金額 ➡ 100万円
  • 取引日数 ➡ 15日

 上記の条件でシミュレーションするとコストは以下のとおりになります。

クロス取引のコスト
信用取引区分一般(15日)制度(6ヶ月)
現物買手数料0円0円
信用売手数料0円0円
貸株料100万円×3.90%/365日=107円/1日100万円×1.10%/365日=30円/1日
現渡手数料0円0円
合計107円×15日=1,602円30×15日=450円

 アクティブプランで1日100万円分以下のクロス取引を行った場合、かかるコストは貸株賃料のみになります。

 一般(15日)と制度(6ヶ月)では貸株料率が異なり、これがコストの差となります。

 コストの差は逆日歩のリスク差とも言えます。

 使い分けは次のように行いましょう。

  • 制度(6ヶ月)は ➡ 人気のない株主優待を得るとき
  • 一般信用(15日) ➡ 人気のある株主優待を得るとき

クロス取引を行うタイミング

 人気のある銘柄はSBI証券が貸し出せる株が不足し、逆日歩が発生する可能性があります。

 逆日歩のリスクを避けて余分にコストを支払っておくか、リスクを覚悟でコストを抑えるか考える必要があります。

 また、シミュレーションでは15日分としましたが、人気のある銘柄はすぐに信用取引枠が埋まるのでクロス取引を行うタイミングも重要になります。

クロス取引とつなぎ売りのやり方 まとめ

 ぽんこつ流のクロス取引のやり方と注意点をまとめます。

まとめ
  1. 信用口座が必要
  2. 料金プランはアクティブプランを選択する
  3. 配当金は0か低い銘柄を選ぶ
  4. 1日あたり現物買100万円+信用売100万円=200万円以下で取引する(手数料無料)
  5. SOR注文の☑は外す
  6. 買いと売り注文の執行条件はそろえる
  7. 売買手数料は翌日返金される
  8. 信用売りは選べるなら一般(15日)を指定する
  9. 株主優待の価値 > トータルコスト』になるよう取引する

 優待品の価格を調査し、つなぎ売りにかかるコストを計算した上で、賢くクロス取引を行いましょう。

 クロス取引に向く銘柄は以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

遊び心
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 それでは皆さん、ご安全に!👉

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